ラーメン飯店 大将|店主
中卒で飲食業界へ。札幌で自身が経営する飲食店を潰した経験を糧に1994年に大樹で「大将」開業。3年後に広尾に移転し、100品以上の「お腹いっぱいメニュー」を揃える同店を切り盛りする。
20代で店を潰した。当時のお客様に報いることはできないが「お客様を裏切ってしまっていた」と振り返る。以来「お客様を裏切らない」ことをポリシーに仕事に励む。若いうちに個人事業の仕組みを知ることができてよかった。「中卒でオーナーシェフができるなんて幸せ者だ」と笑えるようになった。
菅野さんの経営方針は誰でもお腹いっぱいになってもらうこと。店の自慢は量と100品を超える豊富すぎるメニューだ。その量は、お世話になった人の助言「勝ちたければ量は1・5倍に」に由来する。大盛りチャーハンの重量は、なんと1キロだ。メニューは開業時50品目程度だったが、お客様の要望に応えるたびに増えていったという。今では従業員が「もう増やさないで」と悲鳴をあげるほどだ。
「広尾は過疎化が進んでいると言われるがまだこれから開拓していくべき場所。後継の若者らに伝えることを含め『令和の開拓使』の精神で頑張りたい」と意気込む。
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