松山幸子さん

東香園|店主


60年以上続く伝統のタレを引き継ぐ6代目店主。町内でも家族以外でここまで暖簾を引き継ぐ店は珍しい。



前経営者に見込まれ1993年に引き継いだ。5年後、船舶無線店を営んでいた自宅の1階を改装して移転した。



代々受け継ぐ秘伝のタレは、他人の前では絶対作らない。沸騰させずに約10時間加熱しながら少しずつ材料を加え、アクを取るなど手間をかける。鮮度管理にも注意を払い、肉の品質が下がれば「お客様の信用を失う」と思い切って処分する。肉は厚めの手切りで、お客様に合わせて厚みを調整することもある。「パートするよりいいかも」と始めたが、ありがたいことに開店当時は寝る時間もないほど忙しく、自分に合っていたのか辛さも感じなかったという。



店内には高校野球の結果が貼り出されている。野球好きの夫・紀寛さんの役目で、十勝地区大会から甲子園まで全ての結果が確認できる。野球好きは行かないわけにはいかない。



自身は70歳を超えたが「東香園」の名はずっと残ってほしいと、次の世代に期待を寄せている。