Snack chaton.|ママ
猫づくしの店・Snack shaton.のママ。chatonは、フランス語で子猫を指す。ボトル棚や壁には総勢21匹の猫たちがぶら下がったり覗いたり。自分もお客様も、子猫のように無邪気な自然体で。
chatonのカウンターに座ると、そこには21匹の猫たちと佐藤さんが「自然体」で振る舞う。
「自分はどちらかというと消極的」と話す。自分から話しかけるのは苦手というスナックのママとしては致命的な性格とも言えるが、そこは猫たちと佐藤さん特有の「自然体」がカバーして余りない。そして「消極的」という性格も、猫に好かれる人の特徴だと言われているらしい。お皿やカップにも猫柄が多く、お皿は約30枚はあるという。お皿の裏も実は重要な癒やしポイントなので是非とも訪れて確認してみてほしい。現在の住まいは規約により猫が飼えないがchatonを開店したころまでは20年間、猫を飼っていた。猫との触れ合いが不足したら友人の家に遊びに行くのだそう。好きな猫の種類は「キジトラ」。茶色をベースにした体に黒い縞模様が特徴だ。今のところ、BOX席側には猫がいないので「猫の絵を飾りたい」と妄想中。
そんな消極的であるはずの佐藤さんがなぜchatonを開業できたのか。振り返ると高校生のころのラーメン屋でのアルバイトを皮切りに接客の伴う仕事を望んでやってきた。そのうち有名コーヒー店では調理と接客という業務の選択肢があったが接客を選んでいたという根っからの接客好きだったのだ。広尾に移り住んだ後も接客業に従事しながら5年前、同所でオリーブというスナックを営んでいたママから直接連絡をもらった。当時もスナックで働いていた佐藤さんだったが年齢もあり、これからどうするのか模索していたところで、その選択肢の中に「小さな店を持ちたい」というものがあった。オリーブのママの好意と町の補助金など、好条件も重なり開業を決めた。
chatonの存在は今や自分にとって「生活の一部」と例える。特別でもなく、義務感や使命感でもなく、あくまで猫のように自然体だ。お腹が減れば、店になにかあったかなと店に来たり、大好きな猫グッズをいたるところに飾ったり自由に過ごす。お客様にとってもchatonは「生活の一部」になっていくのだろう.。
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