松本勝博さん

港寿し|店主


来店する常連さんの約半数はカウンターに座る。松本さんは、ネタやタネ(酢飯)のほか、毎日テレビのニュースや新聞をチェックして「会話のきっかけ」も仕込む。



行商の母の後押しもあり19歳で開業。1989年に現住所に移転したが50年以上、広尾で寿しを握る。お客様のほとんどがカウンターに座るという。「味はもちろんだが、お客様に満足して帰ってもらわなくてはならない」と語る松本さんが仕切る店内は会話が弾み、楽しい雰囲気に包まれているる。「せっかく地元で食事をする機会。満足して帰ってほしい」と話していた。


 

そんな松本さんだが、若い頃はムスッとしていて愛想もなく、印象が悪かったという。ところが30年以上前に借金をして現店舗を構えた時に「来店してくれたお客様を大事にしなくては。話さなければダメだ」と考えが変わった。それからはテレビや新聞でニュースを確認し「浅く広く」情報を取り込むことを心がけた。松本さんの話術の基本は「聞き役に徹すること」。そのために話のきっかけを用意する。自分の意見は絶対に言わずにお客様が話したいところまで話してもらう。



職場で上司に対する愚痴が溜まった時には寄ってみるといい。きっと気の済むまで話させてくれるはずだ。