中村初枝さん

すなっく 紫尹舞|ママ


スナックと服飾店、サンタキャンドルインストラクターまでもこなす頑張り屋。「好きなことを仕事に」がライフスタイル。




職場の同僚から「テナントが空いているからやってみないか」という話。昼間の仕事が終わってから2、3時間だけ働くつもりだった。服飾店「オックス」の経営の傍ら、2足目の草鞋を履く形で2002年開店。来年で20年目になる。自身が経営する店舗の1日の営業時間を抜きだすと14時間にもなる。一体何が彼女を突き動かしているのか。




開店当初、中村さんには飲食店経験はなかったが、持ち前のバイタリティーと好奇心が勝りオープン。未経験からの最初の6、7年間は飲食店のノウハウを誰に学ぶこともなく、お客さんとの会話や実際に働きながら学んだ。接客は好きではあったが、よりフレンドリーな対応を必要とする業界に馴染めず最初は大変だった。当時40代半ばであったが「あっという間に50代になっていた」と笑う。10年過ぎたあたりから気持ちにもゆとりが出てきて趣味のゴルフやキャンドルづくり、民族舞踊にも時間を割くことができるようになった。「店の階段が上がれなくなったら引退する」と言うが、決して後ろ向きではなく「階段を上がれるまではやり続けたい」と言っているようにも聞こえる。


ロウでできたカップにキャンドルを飾る「サンタキャンドル」のインストラクターも務める。元々アートが好きだった中村さんは、押し花のインストラクターの資格を取るために帯広に通っていた。押し花をロウでできたカップに貼ると、中に入れたロウソクの灯りに照らされて、よりよく映るサンタキャンドル(押し花キャンドル)に魅せられた。遠くは兵庫県まで教えに行ったり、参加者が100人超のスクールも開催したりしたこともある。



趣味はゴルフ。昔はコンペを主催するほど好きだったが、今は身体のことを考えて少し離れている。「40代の時にホールインワンした思い出が忘れられない。遊びでやっていきたい」と話す。十勝カントリークラブの3番ホールには今も中村さんのホールインワン記念の桜の木がある。


服飾、飲食、インストラクターの3足の草鞋を履けば、やはり体力は必要。家族により良い生活をしてもらおうと頑張る気持ちも確かにあったが、元々好きなことを仕事にしてきたので、無理せず楽しく生活ができた。休みは不定休、1日14時間以上の仕事を続けられているのは「好きなことだけを仕事にしてきた」中村さんの生き方だからこそ。