菊地亜希さん

KikuchiFarm cafe|オーナー


夫・亮太さんと酪農家を営む傍ら2018年「多くの人に酪農を知ってもらいたい」と、放牧牛を見渡せるカフェをオープン。自分たちが育てた牛からミルクを搾って飲んでもらい、搾乳の役目を終えた牛は食肉に加工して食べてもらい「命をいただく」気持ちを伝えたい。


千葉県から帯広畜産大学へ進学。そのころの興味は実は「馬」だったが、夫と出会い「牛」との付き合いが始まる。夫が牧場を運営し自分は食品への加工を行うことが前提で2009年に就農した。5年目ころから酪農体験などの受け入れを始め「体験に加えて実際に口に入れられるものがあると伝わり方が違う」と感じ始めた。



そのころ一般の人に酪農を知ってもらおうと有志らの協力を仰ぎ、一次産業体験型イベント「ピロロフェス」の開催に乗り出した。敷地内に飲食ブースなどを並べ、麦稈ロールを活用したステージでミュージシャンが演奏した。牧場体験やバター作り体験は大好評だったが、大規模イベントは年に一度が限界。日常的に牧場を訪れられる環境作りが必要だと考えた。


 

そしてカフェはオープン。銀行との借入交渉の際には「こんなところに人が来るのか」と言われた。開店後は「どうしたらここに来てくれるか」と必死で考え、販促やアピールに徹し、管内外からアピールを受け止めた人たちが来店し「手応え」を掴むことができたそうだ。「お客様により楽しんでもらえる仕組み作りを」と、酪農を知ってもらう居心地の良いカフェは成長を続ける。